秋田憲司 Kenji Akita

株式会社無添加住宅 会長
無添加住宅上級プランナー講師

１９５９年、兵庫県西宮市生まれ。
摂南大学工学部建築学科卒業。
ハウスメーカー、不動産会社の営業職を経て、実家の工務店を引き継ぐ。

私は生まれる時、母親の胎内から出てくるのが困難で、頭を鉗子というもので引っ張り出され、読字障害が起こりました。小・中学校の時は読み書きがとても苦手でしたが、図鑑を見ることや絵を描くことがとても楽しみでした。その後、植物学者になりたくて、多くの植物を研究しました。高校生の頃、植物の染色体の遺伝子を入れ替えたり、またアセビや楠の葉、柿渋のタンニンに防虫効果があることをしりました。そこで建築の仕事を始めてからも、植物の知識が役立ち、防虫用に畳の下に楠の葉を敷いたり柿渋をまいたりしています。

また、長期間、新種の蘭を求めて中米グァテマラに滞在し、植物採集をしていた間にスペイン語と英語が少し話せるようになりました。そのおかげで、海外の部材を安く輸入できるようになった訳です。その延長線でヨーロッパの石屋根の利点を知り、軽量で手間のかからない新しい張り方も開発。まさに無添加住宅はこの植物研究が原点。
ここまで自然素材にこだわり、木の化石など新素材の活用に挑戦している住宅はほかにないと自負しています。

現在は、休日になると兵庫県の篠山市にある別荘に行き、田舎暮らしを実践しています。極力、電気や水道の必要としない暮らし方、無農薬で安心して食べれる野菜作り、有用菌を利用した味噌や醤油などの発酵食品作りをし、将来は無添加ファームを作り、自給自足の生活をし、宿泊体験や農業体験を化学物質過敏症の方や外国からのお客様などに体験して頂き、江戸時代の田舎の様子を再現したいと思っております。